女性差別の何が悪いのか~MBAの観点から3つ

女性差別

会社で女性差別というと「なぜ悪いの?当然じゃん。」「むしろ女性は差別で保護されている!」との主張を聞くことがあります。つまり。「女性差別=悪」とはとらえていない人が多い感じがしてなりません。「法律で規定されていても罰則がないから、差別しても問題ない」と思っている輩さえいます。ここで、「世界ではダイバーシティーが叫ばれているから」というルールだからを語る気もありません。あくまで、MBAホルダーが会社経営の観点から解説したいと考えます。

1.賃金の安い女性で済む仕事を賃金の高い男性にさせる

 海外から日本にきて一緒に働いている外国の方に、「この会社、なんで男ばっかりなの?」と何度か質問されてことがあります。男性はどのように答えるのでしょう?私は「そうですよね、日本は女性差別がひどく、日本の男は頭悪いんですよ。」って必ず答えます。

 厚生労働省「賃金構造賃金構造調査」のデータによると、2019年男女の賃金格差は、男性100とすると女性74.8と差25.2です。25.2って大きな数字ではありませんか?男性がしている仕事を女性にしてもらえば人件費は下がりますね。固定費抑制できますね。

「そんなにうまくいかないよ男にしかできない仕事がある」って声が聞こえてきそうですが、ほんと?ほんと?ほんとに??そんなに多いの?

製造業の会社に20数年います。はじめ入社したころ(1998年頃)、製造ラインの女性は早番遅番の2交代勤務をしていて、男性は夜勤のある3交代勤務をしていました。5年ぐらいたった時、女性も男性と同じで夜勤の3交代になった際、男性たちが「辞める人(女性)増えるぞ!」と言っていたのを記憶しています。しかし、実際はその工場で誰一人女性は辞めませんでした。しばらくして夜勤をしているお姉さまに夜勤について聞いたところ、「昼夜の切り替えは大変だけど休みが増えた、給料増えた、家で大事にされる」っていってました。今でも女性で夜勤をしている人ももちろんいるし女性で単身赴任者も10人以上いることを知っています。

2000年初頭、テレビのニュースである大企業の人事担当者という人が、顔を出さず声を変え言っていたことがあります。

「残業しない、接待しない、出張しない、転勤しない、だから女性はダメ」

と言っていました。あんまり自慢することではありませんが、ひょうねぇは月100時間以上残業したことあるし、営業に10年いたので接待も出張も数えきれないぐらいしたし、転勤3回。全部やりましたけど、いまだに女性はダメを食らっています。私以外にも報われない女性を数多く見てきています。何かしら難癖つけて女性よりも男性が上としたいようです。

みなさんの会社は、賃金の安い女性で済む仕事に賃金の高い男性を当てていませんか?これをひょうねえは、「日本の企業は生産性が低い」と言われる原因のひとつと見ています。

2.差別がまかり通る会社は男性も報われない

女性差別を訴える方は、男性よりも女性が優秀だっていっているわけではなく、「ちゃんと評価しろ!」っていいますよね。つまり、会社の評価システムに問題があるわけです。別の回で成果主義と女性差別について書きたいと思いますが、年功序列制度よりひどくなったといわれている会社もあります。女性も報われないけど一部の男性も報われない。上司に気に入られた人だけが出世しているわけです。モチベーションもあがりませんね。優れた人材は出ていきます。また、上司に気に入られる人が限定的な例えば、給料低くても方稼ぎで文句言わない人だったとしたら、すごい能力の低い人しか集まらないような気がします。気のせいでしょうか?能力の低い人を集めて、上司自身の地位を安泰にしたいのでしょうか?

失われた20年とか30年とか言われている日本企業は、この上司のお気に入り達が成果出さなかった結果が出ているじゃないですか。

3.子供が生まれない

女性差別と少子化を結びつけるのは、無理があるのではと考える人が多いと思います。少子化は日本企業の経済活動において、死活問題。マーケットの縮小であり、優秀な人材確保問題、そして国として将来の税収減少の原因になります。団塊ジュニアの前の世代がいまだ日本企業を日本社会を牛耳っていて、後輩が多くて得した世代は少子化の恐ろしさを知らない。

よく女性の社会進出が少子化の原因と言いますが、これは女性が経済自立をすることで結婚理由が変わったからです。昔は、女性が生きるために結婚し生きるために子供を産みました。しかし経済的自立をすることで、結婚しなくてもいいし、結婚は好きな人として好きな人の子供がほしいになったのです。いまさら、女性が働けなくしますか?無理ですね。では、女性が好きな人に、女性を差別しなければ優位性を保てない男性が入りますか?残念ながら入りません。女性がより良い遺伝子を残そうとするのは自然の摂理です。

また、女性差別の中には、男性に有利な会社ルールの構築があります。いまだに、方稼ぎ男性中心のルール(家事・育児・介護をする人は不利なルール)があります。

ひょうねえが、4年ほど前(2016年)に今の工場に赴任したとき、こんなことを言われました。「この部署は始業開始2時間前に会社に来て準備する(サービス残業)のがルールだから。」私は「(笑顔で)無理です。」と即答しました。始業はAM8時、2時間前は6時です(はぁ?)。ちなみにこの工場は山の中にあり、車で30分以上かけて出勤してくる従業員がほとんどです。このルールに従える人は、朝、少なくとも家事などをやらない人ですね。女性がこれに従えば、子供も持てない。子供もったら小さいうちは8時始業でさえ厳しく時短勤務するしかない。時短勤務は給与が減ります。収入が少なくなれば次の子供は作らない作れない。このルールに従わないで仕事をこなす氷姉は出世できないわけです。(生意気な女です。)

上記の説明をしても一部の方は、女性差別がいけない事とは思わないでしょうね。だって、自分が損しないって思うでしょう。今後、痛い目に合わせる方法を書いていけたらと考えてます。

ご期待ください。ではでは。

コメント

タイトルとURLをコピーしました